子供たちに新潟まつりを伝える会 “動画でわかる新潟まつりの歴史”
8月4〜6日に新潟市で開催される新潟まつりの成り立ちをまとめたアニメーション動画です。約300年にわたる歴史と地域におけるまつりの意義を4分半にまとめ、子どもから大人まで楽しんで見てもらえる動画を目指しました。
01 Planning
漫画をアニメーションにバージョンアップ
新潟まつりは、新潟の発展と繁栄、海の安全などを願い、3日間にわたって繰り広げられる新潟市の夏の風物詩です。江戸時代に起源がある「住吉祭」と、明治以降に始まった「開港記念祭」「川開き」「商工祭」の4つが一体となり、昭和30年から開催されています。
今回「子供たちに新潟まつりを伝える会」からいただいたご依頼は、前年度に制作した漫画パンフレットの映像化。地元の小中学校で行われる地域学習や、観光施設の大型サイネージで放映して、新潟まつりへの関心を高めるプロジェクトです。MADのミッションは、固有名詞や専門用語で複雑になりがちなまつりの成り立ちを分かりやすく伝え、子どもから大人まで幅広い層に届く表現に仕上げること。ナレーションの言い回しや字幕表現、アニメーションの動き、情報量に対する動画尺など、最適なバランスを探りながら制作しました。
02 Making
音と映像の両面から、分かりやすさを追求
まずは、シナリオをベースに表現をブラッシュアップします。耳で聞いて意味を想像しにくい言葉は直後に補足説明を入れ、視聴者がつまずかないように配慮。ナレーションでは、「住吉さま」などの固有名詞や専門用語は地元特有のイントネーションを確認しながら収録し、難解な漢字にはルビをつけます。違和感や分かりにくさを減らしつつ、冗長に感じないナレーションにこだわりました。
カットの切り替えやイラストの動きは、解説に集中できるよう控えめな表現を採用。一方で、オープニングは視聴者を惹きつけるために、ロゴから萬代橋に下がる演出を加えました。また、動画が間伸びしないようキャラクターのセリフや相槌を挟んで緩急をつけています。アニメーション動画もMADの得意分野。これまでの知見を活かして、ターゲットや目的に合わせた見せ方をご提示します。
03 Response
キャラクターと一緒に学べる動画が完成
漫画素材やイラストをアニメーション化するメリットは、伝えたい情報に体温が宿ることです。キャラクターに動きと声が加わることで情報と一緒に感情も届けられるので、訴求効果が高まります。キャラクターたちと共に学んでいる感覚を味わえるため、今回のようにアカデミックな情報を伝えたい場合は特に効果的です。
関係団体の皆さんからは「貴重な動画を作っていただきありがとうございます」と喜びの声をいただきました。動画制作という形で新潟まつりを盛り上げるお手伝いができ、光栄に思います。完成した動画は、白山神社のYouTube公式チャンネルにて公開されているほか、新潟まつり開催までの期間は「みなとのマルシェ ピアBandai」の大型サイネージにて放映される予定です。
04 Website
新潟まつり実行委員会さま|Website
https://niigata-matsuri.com/about/
新潟まつり実行委員会さま|Instagram
https://www.instagram.com/niigata_matsuri/