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WORKS SELECTED

Title: 新潟日報電子版|TVCM

株式会社 新潟日報社

キーワード「電子版」を印象づけるための企画と演出
新潟日報電子版のTVCMを制作しました。15秒という限られた時間で、「電子版」という最も知ってほしいワードを印象づけるために、替え歌を軸にしたユニークな世界観で訴求。一見するとシンプルな映像に、カメラワークや間の使い方など、細部のこだわりが凝縮しています。

 

方向性のマッピングで全体像を共有
新潟では誰もが知る新聞社、新潟日報社。情報との接し方が多様化する時代に合わせ、スマホやタブレットで新聞が読める「電子版」サービスを展開しています。しかしながら、知名度が思うように上がらないという課題がありました。そこで、電子版のアップデートに合わせた拡大キャンペーンの一環でTVCMを制作することに。デザイナー、コピーライター、MADの三者で企画を検討しました。MADは企画会議で「この方向性ならこういう動画がマッチしそう」という、いくつかの可能性をマッピングした資料を提示。これにより、全体像を視覚情報として共有することができ、メンバーが同じ方向を見ながら企画を固めていくことができました。そして、童謡「かたつむり(でんでんむし)」と掛け合わせて「電子版」というワードを知ってもらう今回のプランを含む、複数の企画案を作成。新潟日報社にプレゼンし、企画が決定しました。

 



「日常の中の違和感」で引き寄せる
構成は至ってシンプルです。小学生が「でんでんむし」の替え歌を歌い、すれ違ったサラリーマンが不思議そうな表情を浮かべるというもの。シンプルな構成を強く印象付けるため、ディレクターとカメラマンは試行錯誤。視聴後にどこかシュールさ(超現実的、奇抜で不思議な状態)を感じてもらえるよう、通常のTVCMとは一線を画した撮り方をしました。ポイントは3つあります。まずカット数。TVCMは15秒の短い時間に多くの情報を盛り込むため、カット数が多くなりやすいのですが、今回はわずか3カットに抑えています。次にアングル。物陰から見ているような低めのアングルも、全体をきれいに見せることが多いTVCMではめずらしい手法です。そして最終カット。サラリーマンの顔がアップになる時、ギュンと揺れるようにズームし、不思議な余韻を残します。BGMはなく、通勤時間帯の車の走行音や信号の音だけ。余計なものを極力入れず、「でんしばん」のキーワードを際立たせました。

 

 

 

子どもが歌い、ターゲット世代へ拡大
撮影はスムーズに進み、半日程度で完了。モデルの子どもたちも撮影を積極的に楽しんでくれました。撮影でのポイントは、「でんしばん」の「しばん」を強調して歌ってもらったところ。実際に聞くとわかりますが、なんだかクセになります。しかし単なるウケ狙いではなく、「『電子版』というワードを耳に残す」というブレない企画趣旨があってこそたどり着いた表現です。完成したTVCMは、新潟日報の担当者や役員の方から「面白いね」「今までにない」「新たな可能性を感じる」と好評。子ども世代の評判もよく、「最近気になっていることは?」という新潟日報の読者アンケートに「電子版のCMが気になる」との回答が寄せられたそうです。子どもが歌い、メインターゲットである40代以上の新聞購読者層に派生していく。そんなコミュニケーションも期待できる動画となりました。

 

 

 


Director : Minoru Kobayashi
Camera : Tsubasa Ito / Hotaka Watanabe
Sound : Masatoshi Oomomo
Edit : Tsubasa Ito