プラスワイズ めおと包丁 “隣あわせの幸せを”
ECサイト運営や食品ブランド開発など幅広い事業を展開する三条市のプラスワイズ。今回はオリジナル商品「めおと包丁」のプロモーション動画の制作をご依頼いただきました。パートナーのいる人なら誰もが感じたことのある「すれ違い」をテーマに、見る人の共感を呼び、商品への興味につなげるドラマ仕立ての動画を制作しました。

01 Planning
開発エピソードを共感性の高いドラマに展開
人生を共に歩むパートナーとの「楽しみを共有するきっかけ」をコンセプトに開発された「めおと包丁」。リリースにあたり、見本市で流すバイヤー向け動画をご依頼いただきました。実はこの商品、開発のきっかけはプラスワイズ中川社長の実体験にあったそうです。仕事が忙しく、妻や子どもとの時間をあまり持てずにいた中川社長。一方、妻も働く身。家事や育児の負担の大きさに複雑な思いを抱えていたようです。夫婦そろってキッチンに立つ時間が、パートナーへの思いやりや笑顔を取り戻すきっかけになれば…。そんなイメージから「めおと包丁」のアイデアが生まれたといいます。このように強い思いを宿した商品や、ターゲット層に感度の高い人々が想定される場合、どんな動画が効果的か。MADは、モノ自体の特徴を語るより、見る人の共感を呼ぶドラマ仕立ての動画が効果を発揮すると考えました。そこで様々な視点から3つのストーリーを提案。採用いただいたのは、社長のエピソードをヒントに「夫婦のすれ違い」を男性側の目線で描いた案でした。その後、ストーリー展開が分かるようしっかりと書き込んだコンテを作成。クライアントやモデル事務所と共有し撮影に備えました。

02 Making
カメラ2台体制で情感豊かな動画に仕上げる
夫婦役を演じたモデルさんは、なんと実際のご夫婦。撮影前には自宅でシミュレーションを重ねたそうで、リアル感たっぷりの演技を披露してくれました。また今回は、新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあで演技指導をするプロにも協力を依頼。MADとしても初の試みでしたが、場面ごとに表情やジェスチャーについて細かく助言していただき、より繊細な心情の変化を捉えることができました。撮影はカメラ2台体制。コンテに忠実に撮るAカメラと、コンテの内容を踏まえて柔軟に動くBカメラで臨みます。Bカメラは、演者の表情が引き立つアングルや自然なポジションを探りながら撮影。両者を組み合わせることで、ストーリーの軸がありつつも情感豊かな動画に仕上げることができました。冒頭に登場する社長は、プラスワイズの中川社長本人。リアリティを重視するため出演をお願いし、役者デビューを大いに楽しんでくれた様子でした。


03 Response
ハートに訴える動画で差別化を図る
編集ではカラー調整にも力を入れました。今回の動画は、夕方から夜にかけてのシーンを描いています。撮影は日中でしたが、外の光が入らないようセッティングし、さらに編集で夜の室内と分かるような色合いに仕上げました。完成した動画は、クライアントはじめ関係者に大変喜んでいただけたそうです。MADとしても、ドラマ仕立ての動画制作に挑戦する貴重な機会となりました。今は誰もが手軽に動画を撮って発信できる時代。ドラマ仕立ての動画は、ただの商品説明や施設紹介の動画と差別化を図る意味でも有効です。予算規模は少々膨らみますが、ターゲットが登場人物と自分を重ね合わせ、商品への興味が一気に高まることも期待できます。MADでは見る人のハートに訴える動画制作にも力を入れています。ぜひ今回の一本をご覧になってみてください。




04 Short Ver.
05 Equipment
CAM|RED KOMODO 6K
LENS|SIGMA CINE LENS
LIGHT|Aputure 600D・600X・300D・300X・NOVA P300C
PROJECT TEAM
- Camera
- Editor
- Lighting
- Color
- Animation