あぶらや燈千 “夫婦独立記念日デート”

長野県の温泉宿、あぶらや燈千のプロモーション動画を制作しました。目指したのは、宿の紹介に留まらず、長野で楽しむ特別な夫婦旅行を提案する映像。メイン顧客層である40代夫婦を主人公に、視聴者の感情移入を促す動画を制作しました。

Client

あぶらや燈千

Category

Play Movie

00:01:20

01 Planning

「母と父」から、「妻と夫」に戻る旅の提案

長野県の湯田中温泉にある宿、あぶらや燈千。WEBサイトのリニューアルに合わせた動画制作のご依頼をいただきました。担当者へのヒアリングで出てきたのは「宿よりも、まずは長野という土地の魅力を知ってもらいたい」とのご要望でした。そこで自然豊かな長野の風景や、人気の立ち寄りスポットを前半でしっかりと描くプランをご提案。主人公は宿のメイン顧客層である40代の夫婦です。さらにMADは「夫婦独立記念日デート」というコンセプトを開発。夫婦の独立記念日は、子供の独立をきっかけに親たちも「両親」から「夫婦」に戻り、新たな門出を迎えるタイミング。ここからもう一度、夫婦ふたりだけの時間が始まる。その記念に旅をしてもらうきっかけを作ることがねらいです。「母と父」ではなく「妻と夫」として、「旅行」ではなく「デート」として特別な時間を過ごしてほしい。あぶらや燈千の上質なおもてなしが、ふたりを迎えてくれる。「夫婦独立記念日デート」というコンセプトには、そんな思いを込めました。

02 Making

詳細情報を設定し、役になりきってもらう

MADのディレクターは、夫婦のプロフィールを細部まで設定しました。ストーリーを作り込み、役者の方に「夫婦」になりきってもらうためです。名前、生年月日、職業、なれそめ、マイカーの車種、19歳の長男は進学のため家を出て、今は夫婦だけで暮らしていることなど…。また、実際のセリフはありませんが、シーンごとに想定される会話の内容や夫婦の心境も検討しました。「行きの車の中ではまだ息子の話をしている」「立ち寄ったスポットは昔デートで訪れた場所。その時のことを思い出している」など、具体的に決め役者さんと共有。2人とも表情の演技が素晴らしく、徐々に夫婦の絆を深めていく様子をカメラに収めることができました。使用したレンズにも工夫があります。前半は望遠レンズを使って少し離れた位置からカメラを回し、後半は広角レンズに切り替え役者さんのすぐそばで撮影。カメラが近づくにつれ、両親から夫婦へと二人の心も近づいていくように演出しました。また、近距離で撮影した映像は、役者さんの表情がよりダイレクトに映し出されます。ストーリーが進むほど夫婦の心情に共感し、どんどん感情移入していきやすい動画を目指しました。

03 Response

見る人により様々な思いが生まれる動画に

企画当初は夫婦にフォーカスするため、宿のスタッフの表情は極力入れない予定でした。しかし、あぶらや燈千はハイクラスの宿でありながら、アットホームさも兼ね備えていることが大きな魅力。編集時に構成を見直し、仲居さんや料理人の姿を追加。温かいおもてなしの様子を表現しました。また、カラーグレーディングではコントラストを抑え、落ち着いた色彩に調整。2日間にわたる撮影はあいにくの天候でしたが、雲のかかる山やしっとりと濡れたような風景と相まって、高級感のある映像に仕上げることができました。担当者の方も喜んでくださり、夫婦の設定についても「そこまで考えてくれたんですね、ありがとう」との言葉をいただきました。動画を視聴した人に感想を聞くと、自分と重ね合わせて引き込まれたり、ドキッとしたりするポイントが人それぞれにあるようです。ぜひみなさんもご覧になってみてください。

PROJECT TEAM

  • Director
  • Camera
  • Editor
  • Lighting
  • Color