東京交響楽団×りゅーとぴあ “音楽の力を、生きる力に”

りゅーとぴあで定期講演をしている東京交響楽団のブランドムービー。コンセプトは「日常を描き、そばにある物語だと感じてもらう」こと。演奏会未体験の市民をターゲットに、文化や芸術が日常のそばにある素晴らしさを伝える動画を制作しました。

Client

りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 様

Category

Play Movie

00:04:23

01 Planning

ターゲットは、まだ足を運んだことがない人

MADがりゅーとぴあの動画制作に携わるのは、今回が初めて。担当者は色々な動画制作会社のWEBサイトを比較し、特に制作物のクオリティで当社を評価してくださったとのことでした。身の引き締まる思いの中ご相談いただいたのは、定期講演をしている東京交響楽団のブランドムービー。りゅーとぴあは、新潟市の指定管理を受ける公益財団法人によって運営される文化施設。新潟市民すべてに開かれた音楽と舞台芸術の発信地です。そのため今回の動画は、新潟市民、特に「まだ演奏会に足を運んだことがない人」に向けたものにしたいという要望をいただきました。東京交響楽団を通じて、芸術や文化の豊かさや価値、それらが日常のすぐそばにある素晴らしさを伝えることを目標に設定し、プロジェクトがスタートしました。

02 Making

キャストは一般市民。撮影や演出に込めた工夫

動画制作にあたってりゅーとぴあから提示されたコンセプトは「音楽の力を、生きる力に」。当社が提案した3つの企画案からひとつに絞り込んでもらい、世界観とストーリーを具体化していきました。特に力を入れたのが人物設定。主役となる3組の市民を観た視聴者が本当に周りにいる人の日常だと感じられるように、直接動画に出てこない部分まで細かく設定を詰めていきました。今回はさまざまな条件から、プロの俳優ではなく一般の市民の皆さまをキャストに起用。2日間の撮影に臨みました。実はこの動画、セリフがほぼありませんが、理由はふたつ。まずひとつは演技力に頼らない演出にするため。もうひとつは日常を表現するために、自然な動きや空気感を大切にしたかったため。そのぶん、画を力強くするための切り取り方や被写体とカメラの距離感などは念入りに計算しました。 

03 Response

「感動した」の声が聞けた、完成上映会

撮影現場は機材のセッティングなどでどうしても待ち時間ができてしまいます。ここはディレクターの腕の見せどころ。出演者のみなさんにりゅーとぴあの豆知識などをお話しして、退屈せずに楽しんでもらえるように心がけました。こうした部分もMADが培ってきた大切なノウハウなのです。たくさんの方々のご協力のおかげで、明るい雰囲気の中で全撮影日程を終了することができました。その後、編集やチェック、修正を経て、2020年7月からスタートしたプロジェクトは12月に完成上映会を迎えることができました。できあがった動画を観た関係者や出演者のみなさんからは「感動した」「参加できてよかった」「演奏会に行ったことがないけど、行ってみたいと思えた」「友人たちにも動画を見てもらいたい」と、たくさんの喜びの声を聞くことができました。市民のみなさんに届けたい動画を、市民のみなさんと作ることができたことを、私たちも誇らしく思います。