ピカリ産直市場 お冨さん“ファーマーズシアター”
今回制作したのは、農産物直売所の店舗紹介映像です。畑での収穫から店頭販売まで、農家さんの営みを辿りながら、関わる人々の笑顔を描写。遊び心のあるカメラワークと軽快なBGMで、お店の楽しさや温かさをそのまま伝える映像に仕上げました。

01 Planning
畑から店頭へ。人に焦点を当てた物語
肥料事業から始まり、農業と食をつなぐ直売所を展開する株式会社冨山。新潟市の観光拠点・ピアBandaiに店舗を構える「ピカリ産直市場 お冨さん」は、採れたての野菜や果物が並ぶ、活気あふれるお店です。今回のご依頼は、お冨さんのリブランディングの過程で生まれた試み。「県外の展示会やマルシェ出店でお店の雰囲気を伝えたい」という声から、店舗紹介映像の制作が始まりました。
コンセプトは「ファーマーズシアター」。農家さんにスポットライトが当たる舞台のようなお店づくりというビジョンを映像で表現します。そこで、収穫から出荷までの営みを丁寧に映し出しながら、関わる人々の笑顔に焦点を当てる構成を提案。明るく軽快なBGMとアイデアの光るカメラワークで、お店の空気を肌で感じられるような映像を目指しました。


02 Making
チームワークで映し出す、ありのままの温もり
撮影日数は2日。1日目は枝豆農家さんでの早朝収穫、2日目は店舗での出荷や買い物の様子を収めました。ドローンによる空撮から、カメラをカートに載せた低いアングルまで、多彩なカメラワークで場の空気と人の表情を細部まで描写。映像の切り替えに段ボールの開封を使うアイデアは、撮影当日に生まれたものです。現場のひらめきや遊び心も取り入れながら、チーム一丸で「行ってみたい」と思える映像を完成させました。
編集では特に色づくりにこだわり、野菜の瑞々しさや店内のあたたかい雰囲気が際立つトーンを追求。BGMにはコーラス入りの英語楽曲を採用し、明るく軽やかな彩りを添えました。当初はコピーを入れる案もありましたが、今回はあえて映像そのもので語る構成に。店舗の様子や登場する皆さんの表情がブランドの理念を映し出し、「お冨さんらしさ」が感じられる一本となりました。

