ホテル日航新潟 “ここは空が彩る、誓いの場所”
日本海と信濃川を望む抜群のロケーションを誇るホテル日航新潟。市内に数ある結婚式場との差別化が必要という課題に対し、景観の良さを前面に出すブライダルプロモーション動画を提案。動画を見たカップルが式場見学に訪れるなど、成果が出始めています。
01 Planning
美しい空の彩りに包まれる、スカイウェディング
「水の都」新潟のランドマーク、ホテル日航新潟のブライダルプロモーション動画を担当しました。動画制作の目的は、大きく2つ。新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けたブライダル事業にテコ入れをすること。そして、近隣の結婚式場との差別化を図り、独自の魅力をしっかりとアピールすることです。会場を見せていただき最も印象的だったのは、景観の素晴らしさでした。建物の構造を生かした大きなガラス窓。そこから見える空は見事な美しさで、時間の経過とともに色合いを変えていく様子が特に印象的でした。デッキテラスのダイナミックな開放感も、この会場ならではのアピールポイントだと感じました。「美しい空の彩りに包まれる、スカイウェディング」。MADはこのコンセプトを掲げ、動画制作を進めることにしました。
02 Making
説明なしで「いいな」と思ってもらえる表現を追求
ロケーションの美しさを伝えるため、重視したのは「光と影」をどう表現するかでした。事前にテスト撮影し、画角やカメラ位置をシーンごとに細かく設定。本番に備えました。天候に恵まれた撮影当日。予定のカットを1日で撮り切るため、段取りよく進めます。今回のように外が明るい状況での室内撮影は、逆光になりやすい問題があります。そこで、日中のシーンでも照明を効果的に活用。照明の量と位置を絶妙にコントロールすることで、人の目で見た状態に近く、なおかつ光と影が最も美しく見える映像を作り出します。モデルさんには自然体を心がけていただきました。口角の上げ具合なども細かく指示。こちらの要望に丁寧に応えていただいたおかげで、「飾らない いつもの私のままで 輝ける場所」という終盤のコピーにぴったりの表情を押さえることができました。
03 Response
動画を通じて、顧客とのつながりを生み出す
編集では「グレーディング」というカラー調整作業をしています。たとえば、シェフがフランベするシーン。炎の色を際立たせるため、それ以外は暗めに引き締めています。BGMは、空の広さや開放感に合うドラマティックな楽曲を採用(「これだ!」というBGMに出会うまで100曲近く聴くこともあります)。リズムに合わせてシーンを細かく刻んだり、曲の盛り上がりではワンカットを長く見せたり。メリハリを意識して編集しました。最終的にはYouTube用のフルバージョン、WEBサイト用のPCバージョン(横型画面)とスマホバージョン(縦型画面)の計3本を納品。「MADさんにお願いしてよかった」と担当の方は大変喜んでくださいました。「動画を見て見学に来ました」「すごく素敵な動画でした」と話してくれたカップルもいたそうです。私たちMADの仕事は「つなぐ」こと。今回は、ホテル日航新潟とカップルを動画で「つなぐ」ことができ、改めて動画制作の意義と喜びを感じた事例でした。