国立大学医学部長会議 “知れば知るほど魅力的 医学部地域枠”

01 Planning

アニメーションと実写を効果的に使い分ける

都道府県や大学が、医師を目指す人を経済面・キャリア面でサポートする「医学部地域枠」をご存知でしょうか。地方の医師不足や偏在といった課題解決を目的として2010年に導入された制度です。今回MADにご依頼いただいたのは、地域枠の魅力や利用者の声を紹介する動画です。目的は2つ。地域枠の認知拡大と、「就職後のキャリア形成に制限がある」といった一部ネットなどで流れているネガティブなイメージを払拭することです。

メインターゲットは、医学部を目指す高校生。そこでMADは、情報を整理して伝えやすく、親しみを持ってもらいやすいアニメーションの活用を提案。さらに「アニメーション」「アニメーション︎＋実写」「実写」の3パターンの動画を内容に合わせて使い分けることで、情報を確実に伝えるとともに、最後まで興味を持って見てもらえる動画を目指しました。

02 Making

担当者が直接語りかけ、熱いメッセージを届ける

撮影は3日間。実際に地域枠を利用した学生2名、病院で働く医師、大学院在籍の医師の計4名にインタビューしました。インタビューシーンに加え、差し込み用のインサート動画も撮影します。限られた時間でスムーズに撮影するために、綿密な事前打ち合わせとロケハンでしっかりと段取り。コメントの内容に合わせて、実習風景や友達と楽しそうに会話する様子など、さまざまなシーンを撮影していきました。

インタビュー動画の後は、地域枠の担当者・神田さんが制度について解説します。「やる気のある若者に地域枠を知ってほしい」という熱意にあふれ、話も上手な神田さん。そこでプロによるナレーションやモデルではなく、神田さんご自身に動画に出演していただくことに。MADは身振り手振りのアドバイスをさせていただきながら、神田さんに地域枠のメリットや高校生へのメッセージを直接カメラに語りかけていただきました。

03 Response

複雑な制度を明快に伝える動画が完成

アニメーションは、シンプルかつクリーンなタッチで統一。複雑な地域枠のしくみを明快に伝え、一部のネガティブなイメージの払拭につなげます。神田さんが登場する「アニメーション︎＋実写」のシーンは、方眼紙のような背景に、ポップなフォントを採用。学生が親しみを感じやすい明るい雰囲気に仕上げました。

完成後、「とても良いものを作っていただきました」とのお言葉をいただけた今回の動画。国立大学医学部長会議のWEBサイトやYouTubeで公開されています。パッと目を引くサムネイルにもこだわった4名それぞれのショートバージョンと、全体を網羅したロングバージョンを用意。ロングバージョンは再生回数3000回を突破しています（2023年4月20日時点）。この動画が、医師を目指す熱い若者の背中を押すことにつながれば幸いです。

04 Website

国立大学医学部長会議YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/@user-hd3rx9xc4d

フルバージョンはこちら☟