マルト鮮魚 “今日もいい塩梅です。”
新潟県村上市の伝統食「塩引鮭」などの水産加工品を製造販売するマルト鮮魚株式会社。ヒアリングや会社見学から見えてきた企業課題を言語化し、その解決策としての動画を提案することで、MADならではの付加価値を実現しました。
01 Planning
看板商品「塩引鮭」と若者の接点をつくる
100種類以上の鮭料理が生み出されてきた城下町、新潟県村上市。マルト鮮魚株式会社はこの町の伝統食である塩引鮭を長年作り続けてきた企業です。補助金を活用したリクルート動画制作のご相談をいただきましたが、私たちが課題として捉えたのが塩引鮭に対する認知度。リクルート動画のターゲットである20代の若者の多くは塩引鮭に馴染みがないため、看板商品として打ち出しても親しみが湧きにくいのではないかと考えました。そこでまずは「何をしている会社か」「どんな人たちが働いているか」をアピールする方向性を提案。佐藤社長が漠然と考えていた課題感と一致し、承認をいただくことができました。補助金申請においても、企業のイメージアップがリクルートの成功につながるという説明によって採択を得ることができました。
02 Making
情報量の多い動画に惹きつける仕掛け
撮影前のロケハンで工場を見学し、もっとも驚いたのが製造工程のすべてが手作業ということでした。地道な作業に取り組む真摯な姿勢を表現するために、カメラを動かさない引きの画を採用。工場をのぞき見しているようなワクワク感を演出し、視聴者の目をテロップに誘導する効果も生んでいます。テロップは「変わらない」というコンセプトのもと、100年間続けられている製造方法をBGMのリズムに合わせて緩急をつけながら表示。飽きることなく最後まで読める工夫を加えました。完成した動画は1分ちょっとの短いものですが、テロップと映像が常に表示されているため、かなり情報量が詰まった内容となっています。「気づいたら最後まで見ていた」という動画にするために、途中に談笑と休憩のシーンを入れ、起承転結のストーリーを作り出しています。
03 Respose
会社の未来を考えるきっかけに
動画には従業員のみなさんにも出演していただきました。会社の魅力である人の温かさを伝えるために、撮影したかったのはやはり笑顔。仕事風景の撮影とは対象的に、被写体とカメラマンの距離を近くして、世間話をしながら自然な笑顔を集めていきました。会社HPにもあった「いい塩梅」という言葉を動画の最後に使用しましたが、塩引鮭の塩加減だけでなく、社風を表現する一言としてもふさわしいメッセージになっています。佐藤社長からは「歴史や人というマルト鮮魚の強みを伝える動画になっている。動画制作を通じて、会社の未来を考えるきっかけにもなりました」という言葉をいただきました。動画はマルト鮮魚のHPや採用活動のほか、売場でのPRにも使用される予定です。企業の課題解決や未来づくりにもつながる動画制作を今後も目指していきたいと思います。
04 Website
マルト鮮魚株式会社さま|WEBサイト
https://maruto-sengyo.com/