貴瞬 “無価値という言葉を世界からなくす”

東京に本社を構え、中古ジュエリーの買い取り・加工・販売を手掛ける貴瞬のインナーブランディング動画です。2015年に創業し、急成長を遂げる同社。若い企業の勢いと熱量を伝えるため、ダイナミックな世界観の映像表現に。社員の共感を呼び、さらなる成長の足がかりとなる動画を目指しました。

Client

株式会社 貴瞬 様

Category

Play Movie

00:01:19

01 Planning

ステートメントを映像化し、社員の心をひとつに

貴瞬が扱うのは、サファイアやルビーといった「色石」と呼ばれる宝石。ダイヤモンドなどと比べてデザインが流行に左右されやすく、ブームが過ぎると不用品にされてしまいやすい側面があります。貴瞬はこうした中古ジュエリーを買い取り、リカットやリデザインを施すことで新たな価値を生み出して販売。「無価値という言葉を世の中からなくす」という信念を持って事業に取り組んでいます。こうした貴瞬の基本姿勢をつづったステートメント(宣言文)を映像化することが今回のミッション。動画は、創業7周年の記念パーティーで上映されます。

MADは2つの案を提案しました。1つは、物語調のステートメントに沿って、絵本を読み進めるように動画が展開する案。もう1つは、ステートメントのフレーズにインスパイアされた案です。「マグマの熱が宝石を生み出す」や、捨てられてしまった宝石が眠る「都市鉱山」というワードから、大自然や都市の映像を織り交ぜ、会社としての夢や事業のスケールの大きさを表現します。提案の結果、急成長する貴瞬の勢いが感じられ、社員に対する求心力の向上が期待できる後者の案が採用されました。

02 Making

輝きを取り戻す宝石を、動画の加工・編集のみで表現

今回は新たな撮影をせず、プロ向けの動画素材のみで制作しました。制作期間は短縮できますが、動画の出来は編集スタッフの腕一本にかかっているとも言えます。こだわりのポイントはいくつもありますが、ここでは2つ紹介します。1つは宝石がアップになる序盤のシーン。購入した動画ではダイヤモンドでしたが、貴瞬の事業内容に合わせてエメラルドやルビーの色を付けました。もう1つは雨が降る東京の夜景のシーン。編集で雨の筋をつけ、直前には雨が地面に打ち付ける場面を挿入。流行が過ぎて価値が失われてしまった宝石を連想させる、物悲しい雰囲気に仕上げています。ナレーションは男性ナレーターを起用し、会社の勢いを表現するため力強い話し方を意識してもらいました。BGMは、メリハリの効いたダイナミックな音楽を採用。動画の後半にかけて、まるで価値が失われてしまった宝石が蘇るように、ナレーションも音楽も力強く変化。終盤では輝きを取り戻した宝石が画面いっぱいに映ります。

03 Response

企業のさらなる躍進を後押しする動画に

制作期間は約1週間。最初の3日間ほどで全体を組み立て、その後カラーグレーディングなどの調整を施しました。完成した動画は、社員や関係者が一堂に会する創業パーティーで上映。動画視聴後に社長がスピーチし、今後の目標や社員へのメッセージを届けたとのことです。「壮大なステートメントをどう映像化するか」という企画立案に重点を置いた今回。この動画が社員のみなさんの熱量をさらに高め、貴瞬が目指す未来へ向かう力のひとつとなれば光栄です。今回を皮切りに、リクルート動画や事業説明動画の制作も予定されています。まずは第一弾、インナーブランディングの参考事例としてぜひご覧ください。