白山神社 “白山神社の神様ってどんな神様?”
2020年から動画制作に携わっている白山神社のプロモーション動画です。今回のミッションは、白山神社を身近に感じてもらうと同時に「深く知ってもらう」こと。神社や神様の由来をアニメーションでポップに表現し、子どもにも見てもらいやすい動画を目指しました。
01 Planning
視聴者の心のハードルを下げるアニメーションを提案
新潟市の白山神社は多くの人に親しまれている一方で、参拝客の高齢化や減少という課題も抱えています。解決策の一つとして昨年スタートしたのが、MADによる動画制作です。第一弾として、境内の四季の風景や雅やかな神社婚の動画を公開。幅広い層の認知を狙いました。今回はもう一段階深掘りし、「興味・関心」を高めてもらうコンテンツを企画。テーマは、神社にとって最も重要な「神様の由緒」です。敷居が高くなりがちな内容をやわらかく伝えるため、MADはアニメーション動画を構想。小学生にも見やすいコンテンツとして提案しました。白山神社の担当者からは開口一番「いいですね」のお言葉。「神社は小学校の課外授業の場になることもあります。ぜひ子どもの頃から白山神社のことを知って、身近に感じてほしい」と、GOサインをいただきました。
02 Making
明るくポップな世界観で難しさを払拭
「仕事で関わるまでは、神社の成り立ちや神様の由来は難しく敷居が高いと感じていた」という意見は、MADのスタッフからも出ていました。それを小学生にも伝わる表現にするため、白山神社のWEBサイトに掲載された情報を何度も読み込み、構成案を作成。イラストやナレーション、BGMも一貫して「親しみやすさ」を表現の軸としています。イラストは手が混んだ絵ではなく、シンプルな線と明るい色合いに。アニメーションも複雑な動きは避けました。イメージしたのは「動く紙芝居」。ポップでかわいい動きをつけて編集しています。ナレーションは、自然体で話しているような素の声を意識してもらいました。全体をまとめるBGMも重要です。イラストやナレーションのやわらかな世界観を崩さないよう、明るく軽快な音楽を選びました。
03 Respose
段階的な動画発信で好意を醸成
完成した動画は、白山神社のWEBサイトやYouTubeチャンネルで公開。「分かりやすい」「今までにない雰囲気」と関係者から高い評価をいただいています。今後は境内のサイネージで流し、老若男女問わず多くの方に視聴していただく予定です。「白山神社ってこういう神社なんだ、と改めて知った」という関係者の声も届いています。そこはまさにMADが意図したところ。子どもが見やすいばかりでなく、若者や大人が見ても学びを感じる内容を意識しています。並行して、神社のお祭りや神事に関わる職人を取り上げた別動画も公開予定。今回のアニメーション同様、白山神社に対する認識を「認知」から「関心」へと深め、身近に感じてもらうための企画です。知っているようで知らなかった白山神社の深い魅力を発信する。それにより、何気なく訪れていた参拝客が神社に思い入れを持つ「ファン」になってくれる可能性が期待できます。参拝者の高齢化や減少という当初の課題解決につなげるため、今後も段階的・持続的に動画発信を続けていく予定です。