白山神社 “手から手へ、受け継がれるしめ縄づくり”
白山神社の鳥居や拝殿に飾られている「しめ縄」ができるまでを紹介する動画です。神社に当たり前のようにあるしめ縄は、誰がどのように作っているのか。多くの人に興味を持ってもらい、伝統を次の世代へつなぐ力となる動画を制作するため、しめ縄づくりの現場に密着しました。
01 Planning
しめ縄づくりに密着。新しい発見を視聴者に届ける
MADではこれまでいくつもの白山神社の動画を制作してきました。春夏秋冬の美しい境内を動画で発信し、幅広い層の認知につなげた「四季シリーズ」。そして、神事に関わる人々を追いかける動画をコアなファン層に向けた「職人シリーズ」。今回は職人シリーズの新作で、題材は「しめ縄」です。神社を参拝すると何気なく目にするしめ縄ですが、どのように作られているか知る人は少ないのではないでしょうか。しめ縄づくりの背景を撮影するために、伝統を受け継ぐ農家の方々に密着。皆さんの思いを映像化し、しめ縄の特別感や神々しさを多くの視聴者に感じてもらえる動画を目指して制作をスタートしました。
02 Making
被写体と信頼関係を築き、自然な表情を収める
しめ縄づくりは9月の稲刈りシーズンから始まります。刈り取った稲を乾燥させてわらを束ね、順に組み込んで太くします。白山神社のしめ縄をつくるのは、小新、寺地、舞潟の3地区の農家さんたち。MADはそれぞれの地区に、しめ縄が完成する12月まで何度も足を運び撮影を敢行しました。撮影スタッフはその場の空気に溶け込むために、稲刈りやしめ縄づくりの作業にも参加。農家さんとの距離を縮めると同時に、しめ縄の神聖さや伝統の重みを改めて実感し、動画制作の意義を深く認識することができました。カメラマンは、農家さんの真剣なまなざしから休憩中の笑顔まで、人となりが伝わるような表情を撮影。立体感のある映像に仕上げました。
03 Response
伝統を支える「人」にフォーカスしたラストシーン
しめ縄が完成したのは12月。神社に飾り、新年を迎える準備をします。当日は雨降りでした。「皆さんこの天気に気落ちしていないかな」という私たちの心配をよそに、農家さんたちは元気いっぱい。「よし、取り付けるぞ!」と気合十分で作業はスタートしました。結果的に雨が幸いし、映像に重厚感が生まれ、皆さんの誇らしい表情も印象的に映し出されました。ラストをしめ縄ではなく、田んぼに立つ農家さんの笑顔で締めくくる構成としたのもこだわりです。受け継がなければ消えてしまうしめ縄づくりの伝統を、企業や団体ではなく一人ひとりの農家さんが支えている。その尊い事実を知ってもらい、参拝に訪れた際には興味を持って見上げてもらえたら幸いです。まずは白山神社のYouTube公式チャンネルで公開中の動画を、ぜひご覧になってみてください。
白山神社さま|公式YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=A3lWlX2pFxQ