有沢製作所 "創造力を、解き放て。"
新潟県上越市に本社を置く精密部品メーカー「有沢製作所」のテレビCMを制作しました。スマートフォンや航空機、自動車など、私たちの生活を支える製品の中核部材を手がける同社の今を伝え、次世代のエンジニアに届けることを目指した採用訴求のCMです。
01 Planning
「何をやっている会社か」を見せる
有沢製作所のCM制作は今回で第2弾。2年前に手がけた1作目は、有沢製作所にとって初めてのテレビCMということもあり、企業の世界観を印象づけるブランディング色の強い映像に仕上げていました。今回のご依頼は、そこからもう一歩踏み込み、「有沢製作所が実際に何をつくり、どんな会社なのか」を具体的に見せたいというもの。背景には、地元工科大学の学生の採用につなげたいという意図がありました。そうした状況を踏まえ、採用したいエンジニア層により力強く届くメッセージが求められていました。
提案では、じっくりと情感に訴える案と、テンポよく畳みかける案の2案をご用意しました。前者では、有沢製作所が大切にしている「未来のピース」という言葉を軸に、「前に進む人には欠かせない、人生の1ピース。」というコピーを打ち出す案。後者は、より強いメッセージで訴求する案です。当初は「小さな挑戦で、社会に大きな革新を。」というコピーで組み立てましたが、「より強いメッセージを打ち出したい」というご要望をいただき、再検討。同社の100周年ブランディングの際に策定されたステートメントの軸を大切にしながら練り直し、最終的に「創造力を、解き放て。」というコピーへとたどり着きました。コンセプトの軸は崩さず、言葉の強度だけを研ぎ澄ませていく作業でした。
前回がしっとりとした世界観だったこともあり、「今回は変化をつけたい」というお客様の意向もあり、最終的にテンポよく畳みかける案が採用。CGを組み合わせ、エンジニアたちが思わず見入ってしまうような高揚感のある映像を目指しました。

02 Making
実写とCGを行き来する映像表現
15秒バージョンでは、有沢製作所の主力製品が使われているスマートフォン・航空機・自動車という3つのプロダクトを、テンポよく描いています。どこで、どんなふうに同社の技術が生きているのかが一目でわかるよう、映像のリズムにこだわりました。30秒バージョンでは、営業・製造・研究、それぞれの部署で働く社員3名へのインタビューを織り交ぜ、社員自身の言葉で仕事のリアルを伝えています。この3名は、現在制作を進めている採用インタビュー動画にも登場する予定で、テレビCMで興味を引き、採用サイトの映像でより深く伝えるという導線を意識した構成になっています。
制作面で最もこだわったのは、実写とCGの融合です。一般的な合成映像の多くが実写にCGを乗せるVFX的な手法であるのに対し、今回は実写からCGへ、そしてまた実写へと場面がシームレスに切り替わっていく、新しい試みに挑戦しました。撮影パートも大変でしたが、それ以上に苦労したのがCG制作。カット同士のつながりに違和感が出ないよう社内のミーティングを重ねてすり合わせに時間をかけました。東京でも実写とCGを組み合わせる制作会社は増えていますが、その多くが分業制。地方の制作会社が、この規模のCGを一人のクリエイターでほぼ手がけているケースは珍しく、完成映像を見た方々にも驚いていただくことが多くあります。
音楽には、新潟県上越市出身のバンド「ミニマムジーク」の楽曲を起用しました。既存の素材音源ではなく、ミュージシャンの作品として作られた一曲を乗せることで、CMとしての説得力をぐっと高めたいという狙いがありました。有沢製作所と同じ上越出身というつながりもあり、起用が決まりました。


03 Response
CMと連動した採用インタビュー動画も制作
完成した映像はお客様からの反応も好評。映像には社員の方々、特に若手社員のみなさんが積極的に出演してくださっています。社外への発信であると同時に、社内のインナーブランディングとしても良い効果が生まれているようです。
テレビCMは2026年11月1日からオンエアを開始、有沢製作所様の公式サイトの動画ギャラリーにも掲載されます。採用インタビュー動画も、公開ができ次第、同サイトに追加される予定です。


【Recruit Movie】
04 Other CM Ver.
【TV-CM 15sec Ver.】



