石本酒造 “満腹、満福。越乃寒梅しゃぶしゃぶ”
「越乃寒梅」で知られる石本酒造の限定商品「越乃寒梅しゃぶしゃぶ」の動画です。見た人に「おいしそう、買いたい」と思ってもらうために、作り方の手順を伝えると同時に、シズル感たっぷりに食欲をそそる動画を制作しました。
01 Planning
レシピとプロモーションを両立させる
明治40年に創業し、長い酒造りの歴史を持つ新潟市江南区の石本酒造。この冬、越乃寒梅の吟醸酒と新潟の美食を味わえる特別なセット「越乃寒梅しゃぶしゃぶ」を限定発売しました。MADにご依頼いただいたのは、このセットを使ったしゃぶしゃぶのレシピ動画です。まず動画の目的を整理。購入者が作り方の確認のために見ることはもちろん、購入前の視聴者に「おいしそう、買おう」と思ってもらうことも重要です。作り方が分かるレシピ動画でありながら、おいしそうでお腹が減ってくるプロモーション動画にしたいと考えました。そのためには画面から香り立つようなシズル感が欠かせません。そこで本番前にテスト撮影を敢行。丸1日かけた試行錯誤の末、BGMやテロップも入れ込んだ詳細なVコンテを作成。本番に臨みました。
02 Making
接写とスローモーションでシズル感を創出
料理のシズル感を出す最も効果的な手法。それは、接写とスローモーションだとMADは考えています。実は新型コロナウイルスがはやり始めた2020年、MADは「新潟テイクアウト応援プロジェクト」として50の飲食店で料理動画の撮影を敢行しました。そこで得た教訓です。接写に加え、今回は被写体の動かし方も工夫。お酒を注ぐシーンはカメラに向かって注がれるように。肉をたれに絡めるシーンも手前に向かって持ち上げ、肉がこちらに迫ってくるような迫力を出しました。ここにスローモーションが加わり、肉の柔らかそうな弾力や、肉にたれが絡みつく様子がしっかりと感じられます。さらに今回は「光」を重視。食材の手前と奥の2か所に照明を設置しています。特に奥側の光が食材に反射してカメラに入り込むことで、肉のツヤや、出汁のキラキラとした輝きを鮮明に捉えることができました。
03 Response
ナレーションやBGMで期待感を高め、購入を促す
ナレーションは、新潟市出身で元宝塚歌劇団の越乃リュウさんが担当しています。動画と同じくゆったりとした語り口調で、上質な美食を味わえる期待感を高めます。一方、BGMはテンポの良いロック調。楽しみながら動画を視聴でき、「おいしそう!食べてみたい!」というワクワク感を加速します。ラストシーンの「満腹、満福。」のコピーは、クスッと笑えて良い後味を残してくれる仕掛け。今回は事前にVコンテを作成したことで、目指すべき表現が明確になり、質の高い動画を制作することができました。ほぼ修正なしで完成し、担当者にも「おいしそうなシズル感が出ている」と喜んでいただけたようです。撮影中、MADのスタッフも終始食欲がそそられていました。空腹時の視聴には、どうぞご注意ください。